予備知識

債券とは

債券とは、国や企業等が投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券で、発行体や通貨等によって債券の種類や利率等の条件が異なります。
国内債券とは、日本国内の発行体が、日本国内で円建てで発行する債券のことをいいます。
外国債券とは、発行体(海外の政府や企業)、発行通貨(外貨)、発行場所(海外の市場) のいずれかが海外の債券のことをいいます。

  • 外国の企業や団体、政府が発行した債券
  • 外国通貨建てで発行された債券
  • 外国の市場において発行された債券

外国債券には、償還期限という銘柄独自の有効期限が予め設定されており、償還日まで債券を保有すれば最初に購入した額面は返却される仕組みになっています。
購入してから償還日までの間は、定められた期日にクーポンとして利息を受け取る事ができ、この利息で得られる収入が債券取引の魅力の一つと言えます。

信用度と金利のイメージ

信用度・金利の関係図

金利の高低は、その銘柄の発行体の信用度や、その国の通貨がどれだけ世界基準において信用力があるかに影響されます。
債券取引においては、信用力の低いものは高金利、信用力の高いものは低金利になります。

債券価格と利回り

債券価格は、市場金利をベースにして決定されます。
債券取引では、市場金利が上がると債券価格は下落します。
逆に、市場金利が下がると、債券価格は上昇します。

例)金利4%の債券
【ケース1】市場金利が5%に上昇した場合:

5%の債券は、4%の債券よりも高い金利が付与されるので、4%の債券を売る、5%の債券を買いたい投資家が増える。

4%債券は、多くの投資家が売ろうとし、それを買いたい人は売りたい投資家の数よりも少ない為、4%債券価格を売れるようにする為には価格を下げる必要がある。

【ケース2】市場金利が3%まで下落した場合:

4%債券は、3%債券より金利が高い為、4%債券を購入したい投資家が増える。

4%債券は、3%債券よりも金利が高いので、4%債券の価格は高くなり、3%債券の価格は低くなる。

債券投資の関係性

信用度の高いものは金利(利回り)が低くなり、信用度(安全性)が低いものは、金利(利回り)が高くなければ市場で売買出来ないという事になります。

その一方、信用度が高いものは投資対象として人気のある銘柄になるので、市場での流動性は高くなり、途中売却をする際等、売りたい/買いたい価格で売買しやすいという側面があります。信用度が低いと、人気も低くなるので、それに比例して市場での流動性が低くなります。

また、流動性が高い(人気がある)という事は、債券価格は上昇するので、利回りは低くなり、流動性が低い(人気が低い)ものは、市場での債券価格も下がるので、必然的に利回りも高くなります。

以上のように、債券取引において、金利(利回り)、信用度(安全性)、流動性(人気)は相互関係にあり、互いに影響しあう事になります。

用語の説明

債券投資に関する様々な用語を分かりやすく説明します。基本的な用語から専門用語、また当社の取引画面の項目についても説明します。