FXと株式投資の違いは?メリット・デメリットや向いている方の特徴を解説

FXネオお役立ちコラム

FXと株式投資はそれぞれに特徴があり、関係する税制なども異なります。投資を始める際には、それぞれがご自身に合っている投資方法かを事前に考慮しましょう。
本記事では、FXと株式投資の違いや両者のメリット・デメリット、FXまたは株式投資に向いている方の特徴について解説していきます。

FXと株の違い

FXも株も投資商品というくくりでは同じですが、両者にはさまざまな違いがあります。最も特徴的なところで、税制制度の違いが挙げられます。また、当然投資対象も違いますし、レバレッジの違いもあります。スプレッド(売値と買値の差額)と呼ばれる取引コストも違えば、取引時間も違います。また、投資対象商品の値動きの違いなどもあることから、同じ金融商品でも大きな違いがあります。ここでは、FXと株の違いについて解説していきます。

取引対象

FXは米ドル、ユーロ、日本円など、世界各国の中央銀行が発行する通貨が取引対象で、2ヶ国の通貨を組み合わせた「通貨ペア」を売買します。取引できる通貨ペアはFX会社により異なりますが、一般的に20~40種類へ投資できるFX会社が中心となっています。

一方、株式投資の取引対象は企業が発行する株式で、基本的に証券取引所に上場している企業が発行する株式を、証券会社経由で売買します。一般的に証券会社で取引できる株式は4,000社近くあり、投資対象の数は株式投資の方が圧倒的に多数となっています。

必要証拠金(必要資金)

FX取引で必要な証拠金はFX業者やレバレッジ倍率によって異なりますが、一般的にFX取引は数千円の資金から始められます。レバレッジを掛けることにより、投資資金より大きな金額を運用することが可能であるからです。

一方で株式取引においては、基本的に上場企業の株式は100株単位での売買になるため、数万円以上の資金が必要になります。100株未満で取引できる株式もありますが、これらは例外的なものです。よって必要証拠金(必要資金)の観点では、FX取引の方が取引しやすいと言えるでしょう。

取引コスト

FXは、基本的に取引手数料を0円としている業者が多数です。その場合、取引に掛かるコストは基本的にスプレッド(売値と買値の差額)のみとなります。

一方で、株は取引手数料が設定されている場合が多く、比較的FXよりも取引コストが高くなります。しかし、近年はネット証券を中心に、取引手数料を0円とする証券会社も出てきています。手数料については証券会社や取引方法などによっても異なるため、自身で確認しておくことが必要です。

収益源

FX取引の収益源は「為替差益」と、ペアとなる2通貨間における金利差調整分の「スワップポイント」の2種類です。また株式取引の収益源も「売却益」と、「配当・株式優待」の2種類となります。

それぞれ前者は「キャピタルゲイン」(売買時の値動きによる利益)、後者は「インカムゲイン」(投資商品を保有していることで受け取れる利益)である点で同質と言えます。しかし、株式を保有している場合に配当がマイナスとなることはないのに対し、スワップポイントは通貨の組み合わせと売買方向によってはマイナスとなる場合がある点には注意が必要です。

非課税制度の有無

株式取引は「NISA」(少額投資非課税制度)を利用することが可能です。NISA口座で取引をした株式の利益については、税金がかかりません。(年間の投資可能額はつみたて投資枠で120万円、成長投資枠で360万円の上限あり。またNISA口座全体で保有できる商品の総額は1,800万円の上限あり。そのうち成長投資枠は1,200万円が上限。)

一方でFX取引にはNISAが使えないので、FXの利益は原則的に課税対象となります。よって、税金の観点ではNISAを使える株式取引の方が取引しやすいと言えるでしょう。

なおFX取引と、NISAを利用しない通常の株式取引にかかる税金の要点は次の通りです。

レバレッジ

FX取引では最大25倍のレバレッジを掛けることが可能です。株式取引では基本的にレバレッジは掛けられませんが、例外として株式の信用取引をする場合には、最大3.3倍のレバレッジが掛けられます。

レバレッジの観点では、FX取引のほうが高い倍率のレバレッジが掛けられるため、それだけ大きい収益が期待できます。しかし逆に、それだけ損失が大きくなるリスクも抱えています。

取引時間

FX取引は、土日を除き原則としてほぼ24時間取引が可能です。株式取引は、原則として平日の9:00~11:30、12:30~15:30の間が売買時間となります。ただし例外として、夜間でも取引ができるPTSというシステムもあります。

FX取引のメリット

FX取引のメリットは次の通りです。

  1. レバレッジを利用しやすい
    最大25倍のレバレッジが掛けられるため、小額の投資資金でも大きな利益が期待できます。しかし反対に、それだけ損失が大きくなるリスクもあります。
  2. 必要証拠金が少ない
    レバレッジを掛けることにより、取引金額に対しての必要証拠金が比較的少なく済みます。
  3. 取引時間が長い
    土日を除き原則24時間取引可能であるため、夜間も取引できます。

FX取引のデメリット

FXのデメリットは次の通りです。

  1. 入金した金額を超える損失が発生する可能性がある
    レバレッジを掛ける場合は入金額以上の資金を運用できるため、入金額を越える損失が発生する可能性があります。
  2. 非課税制度がない(NISA口座で取引できない)
    株式取引はNISAを利用した取引が可能であるのに対し、FX取引はNISA口座を利用できません。FX取引における利益は、一部の例外を除いて課税対象となります。

株式取引のメリット

株式取引のメリットは次の通りです。

  1. 利益が青天井に上昇する可能性がある
    株式取引は企業に投資するため、その投資先企業が成長すれば、それに合わせて株価も青天井に上昇し、大きな利益を得られる可能性があります。(新興企業であれば数倍・数十倍の成長を狙えるケースもあります。)
  2. 配当金や株主優待を受け取れる場合がある
    株式を一定数保有している場合、株価上昇による利益期待に加え、企業によっては定期的な配当金や株主優待を受け取ることができます。
  3. 非課税制度が充実している
    NISAを利用できるため、一定額までなら非課税で投資が可能です。

株式取引のデメリット

株式取引のデメリットは次の通りです。

  1. レバレッジを掛けるためには信用口座の開設が必要
    株式取引でレバレッジを掛けるためには信用口座の開設が必要であり、加えてレバレッジ倍率は3.3倍までが上限となります。
  2. 投資金額を全額失う可能性がある
    株式取引は企業に投資をするため、その投資先企業が倒産し、株式の価値が無くなると投資金額全てを失うことになります。また倒産しないまでも、業績が悪くなれば株価が下落し、損失を被る可能性があります。
  3. 最低投資金額が大きい
    日本の上場企業の株式は100株単位での売買が基本となるため、大抵の場合は最低でも数万円以上の資金が必要となります。

FXと株、どちらが向いている?

FX取引に向いている方、株式取引に向いている方、それぞれの特徴について解説していきます。特に、どのメリット、デメリットを重要視しているのかで大きく方向性が変わりますが、一般的に日中は仕事、家事などであまり時間がとれない一般的なトレーダーを例に考えます。

FXが向いている方の特徴

株が向いている方の特徴

まとめ

FXも株も同じ投資商品という括りではありますが、それぞれに異なった特徴があります。FX取引には、最大25倍のレバレッジが掛けられる、必要証拠金が少ない、取引時間が長い、といったメリットがある一方で、入金額以上の損失が発生する可能性がある、非課税制度がない、といったデメリットがあります。

株式取引には、株価が数倍・数十倍に成長する可能性がある、企業によっては配当金や株主優待も受け取れる、NISAを利用すれば非課税で取引ができる、といったメリットがありますが、信用口座を開設しない限りレバレッジを掛けられない、投資金額を全額失う可能性がある、最低投資金額が大きい、といったデメリットがあります。

FX取引に向いているのは、小額から投資を始めたい方、小額の投資で大きな利益を得たい方、日中は忙しく早朝や夜間に取引したいビジネスマンの方などが中心となります。また、株式取引に向いているのは、中長期的に投資したい方、キャピタルゲインに加えてインカムゲインを狙いたい方、平日の日中でも取引ができる方などが中心となります。

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