「馴合売買」とは、ある特定の株式などの売買の状況に関して他の投資家を誤解させる目的で、知り合い(親族を含む)同士の売主と買主が示し合わせて、同じ時期に同じ価格で売りと買いの注文を発注する取引です。
参考例
CさんとDさんは、ある上場会社株式の売買が活発なように見せかけて、他の投資家からの取引を誘い込み株価を変動させる目的で、あらかじめ約束したうえで、下表のように、Cさんは100円で20,000株の売り注文を発注し、同時期にDさんは100円で20,000株の買い注文を発注し約定させました。
【ポイント】
売り注文と買い注文の発注者が異なる場合(友人同士や家族間等)でも、あらかじめ示し合わせたうえで同じ時期に同じ価格で売りと買いの注文を発注するする行為は、「馴合売買」と判断される可能性があります。