MACD
MACDは、期間の異なる2本の移動平均曲線の価格差の幅によって定義され、その動きによってトレンドの方向性や転換の兆候を把握します。さらにMACDの指数移動平均をシグナルとして利用し、売買のタイミングを計る際に利用します。
MACDが0ラインよりも上に位置している場合は上昇トレンド、下に位置している場合は下降トレンドと判断します。
0ラインより下にあるMACD線がシグナル線を下から上に抜けたときが買い傾向、0ラインより上にあるMACD線がシグナル線を上から下に抜けたときが売り傾向と判断します。
RSI
RSIは、過去の値動き幅に対する上昇幅の割合をグラフ化したもので、「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」を見るためのテクニカル指標です。
買われ過ぎ、売られ過ぎの状態に近付くと、レートが反転しやすくなります。
また、RSIが50%の時にもみ合いになりやすく、その後、レートが反転することが多いです。
強いトレンドが出た場合、上下どちらかに張り付いてしまい機能しなくなるというデメリットもあります。
買い傾向と見るのは、RSIが30%以下の状態でレートが反転したとき、売り傾向と見るのは、RSIが70%以上の状態でレートが反転したときです。
RCI
RCIは、過去の一定期間のレートと日数にそれぞれ順位をつけ、2つの順位相関を計算し、「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」を見るためのテクニカル指標です。
他のテクニカル指標と違い、-100%~100%の間で推移します。
RCIが、80%以上の時に買われ過ぎ、-80%以下の時に売られ過ぎです。
RCIは過去の一定期間のレートと日数の相関関数にて算出するため、RCIだけで将来の値動きを判断することは難しいです。3種類のRCI(短期・中期・長期)を使い売買のタイミングを判断することもできます。
RCIが-80%以下のときを買い傾向、RCIが80%以上のときを売り傾向と判断します。
ストキャスティクス
ストキャスティクスは、「買われ過ぎ」、「売られ過ぎ」を見るためのテクニカル指標です。市場の過剰反応を予測できます。
ストキャスティクスには%K(-K)、%D(-Fast)、Slow%D(-Slow)の3種類の指標を使用します。%Dが80%以上の時が買われ過ぎ、20%以下の時が売られ過ぎです。
この、買われ過ぎ、売られ過ぎの時に、%Kと%Dが交差する時点が売買サインとなります。
強いトレンドが出た場合、ダマシが多くなる傾向があるため、注意が必要です。
買い傾向は、%Kが%Dを下から上に抜けたときや%DがSLOW%Dを下から上に抜けたとき、売り傾向は%Kが%Dを上から下に抜けたときや、%DがSLOW%Dを上から下に抜けたときです。
DMI
トレンドの有無と強さを示すテクニカル指標です。
+DI,-DI,ADX,ADXRの4本のラインが表示されます。
+DIが-DIより大きい際は上昇トレンド、-DIが+DIより大きい際は下降トレンドと分析します。
また、+DIと-DIが交差した点が、売買ポイントとなります。
更に、ADXを利用した方法に、+DIと-DIが交差したあと、ADXが下落中の-DIを上抜くと買いシグナル、下落中の+DIを上抜くと売りシグナルと判断できます。
ADXRを利用した方法では、ADXがADXRを上抜けた場合、トレンドがあり、下抜けた場合はトレンドが無いと判断出来ます。
ADX
+DIと-DIの乖離の大きさを分析し、トレンドの強さを示します。
ADXが上昇中のときはトレンドが発生しており、下降中のときは持ち合いと判断します。
ADXR
ADXのN日平均で、ADXとほぼ同じ、トレンドを判断する指標です。
RVI
ボラティリティが拡大しているか、縮小しているかを判断する指標です。
上昇トレンドでは、終値が始値より高く、下降トレンドでは終値が始まり値より低いという考えを元にしています。
RVI線と、シグナル線が表示され、RVIがシグナルラインを下から上抜けた時が買い、RVIがシグナルラインを上から下抜けた時が売りと判断されます。
モメンタム
モメンタムは、相場の勢いを判断する指標です。
当日の終値から何日か前の終値を引いた値でラインを生成しているため、短期的な動きを判断する指標として使用されることが多いです。ゼロラインを基準に強弱を判断します。
ゼロラインより上にあり、上昇している場合は強気相場、ゼロラインより下にあり、下降している場合は弱気相場です。
ゼロラインを下から上に抜けたときが買いサイン、ゼロラインを上から下に抜けたときが売りサインとなります。
移動平均乖離率
移動平均からの乖離幅の棒グラフと、乖離率の1本の線が描画されます。
一定期間の移動平均から、レートがどれくらい乖離しているかを確認し、レートが移動平均から大きく乖離することで相場の上げ止まり、もしくは下げ止まりを判断します。
相場の過熱感やトレンド転換のタイミングを計る為に使用することが一般的です。
オーサムオシレーター
売られすぎ、買われすぎや、転換点を判断するテクニカルです。
本チャートでは、0ラインを基準として、0ラインより上方であれば、上昇トレンド、下方であれば下降トレンドと判断します。
また、0ラインより上方で下降から0ラインを割らずに再度上昇した際は買いサイン、0ラインより下方で上昇から0ラインを割らずに再度下降した際は売りサインと判断します。
ウィリアムズ%R
買われすぎ、売られすぎを示すテクニカル指標です。
短期的な売買に使用されることが多く、0から-100の数値で表示します。
一般的に、買われすぎは-20以上、売られすぎは-80以下と判断されます。
RSIやストキャスティクスと、「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」の基準の数値が逆なので注意をして下さい。
ACオシレーター
トレンドの方向性と強さを表示する指標です。
0ラインを上回っている場合は上昇トレンド、下回っている場合は下降トレンドとなります。
また、トレンドの強弱を陽線、陰線で表示しており、陽陰線の転換を、トレンドの転換と考えます。
CCI
元来は、周期的な転換点を分析する為の指標です。
一定の周期を決定し、統計的な平均値からの乖離を数値化し、示します。
売られすぎ、買われすぎなどを判断する場合と、トレンドの転換を示す、売買シグナルとして使用する場合があります。
100%を上抜ければ買い、-100%を下抜ければ売りと判断します。
ブルパワー
高値と、13日の指数平滑移動平均の乖離率で、表面下の買い、売り気配の勢力を判断します。
0ラインより上方の場合は強気と判断し、買いシグナル、下方の場合は中立と考えます。
ベアパワーと併用して使われることが多く、別名、エルダー線とも呼ばれます。
ベアパワー
安値と、13日の指数平滑移動平均の乖離率で、表面下の買い、売り気配の勢力を判断します。
0ラインより下方の場合は強気と判断し、売りシグナル、上方の場合は中立と考えます。
ブルパワーと併用して使われることが多く、別名、エルダー線とも呼ばれます。
サイコロジカルライン
前回値より、レートが高くなった場合を勝ち、低くなった場合を負けとし、その勝率で心理的な過熱度を測ろうとするテクニカル指標です。
一般的に「75%(9勝3敗)以上が買われすぎ」、「25% (3勝9敗)以下が売られすぎ」と言われ、勝率の計算期間は12日の場合が多い様です。
ROC
現在のレートと過去のレートの変化率を示し、トレンドの強弱や転換点を分析します。
ROCラインを中心線(100)とし、100以上で強気相場、100以下で弱気相場と見ます。
また、レートが上昇している際にROCが下降、またはレートが下降している際にROCが上昇する逆行現象が起きた場合、トレンドの転換のサインと判断します。
ダマシが多く、一般的には他の指標と合わせて使われることが多い指標です。
デマーカー
買われすぎ、売られすぎを示すテクニカル指標です。本チャートでは、1.5を上限とします。
使用方法はRSIと似ています。
0.5より下方であればより売られすぎ、1.0より上方であればより買われすぎと判断し、ラインが0ラインに近づく程、売られすぎ、上限の1.5に近づく程、買われすぎと判断します。
A/Dライン
Accumulation(集積)とDistribution(離散)を表示し、トレンド転換のタイミングを計る指標です。
レートの上昇時に、A/Dラインが下降している場合、もしくは、レートが下降している際に、A/Dラインが上昇している場合、トレンドの転換と考えます。