デイトレード、スキャルピングのようなさらに短いスパンでの取引と言えばFXという認識が定着しつつありますが、CFDにおいてもデイトレードは可能です。株価指数、コモディティ関連の銘柄はある程度保有する印象がありますが、CFDではさまざまな分野に投資できるため、デイトレードに向いている銘柄が多数あります。
CFD取引では、手数料の負担も少なく、幅広い時間帯で取引ができ、下降相場でも利益を得るチャンスがあるなどのメリットがありますが、一方で不利益につながるデメリットもあるため、特徴を理解し、国際情勢や経済の動きにも注目して投資判断をすることが必要です。本記事では、CFDでデイトレードするメリットとデメリット、取引時のポイントを解説します。
CFD(差金決済取引)とは
「CFD」は「Contract for Difference」の頭文字であり「差金決済取引」とも言われています。差金決済取引とは、現物の売買取引ではなく、差額のやり取りだけ発生する取引を指します。たとえば、株式の現物取引であれば、取得時と売却時にそれぞれで取引が発生し、取得価格より売却価格が高ければ差益を得ますが、CFDは現物の購入は行われず、証拠金を預けて「買い」または「売り」を指定したのち、反対売買時の差額を決済します。FXに慣れている方であれば、FXの取引の仕方で株価指数やコモディティの取引を行うと捉えた方がピンとくるかもしれません。CFDの銘柄は取引所ごとに取り扱いが異なり、株式指数に連動するものや原油、穀物、金などさまざま特徴があり、同じデリバティブ商品であるFXと比較しても、種類は豊富であると考えられます。
CFDもデイトレード可能
株式やFXと同じく、CFDもデイトレードが可能です。デイトレードとは「買い」または「売り」分を当日中に反対売買で決済する短期的な取引手法です。翌日以降にポジションを持ち越さないため、寝ている間に相場が変動して損失を被らずに済む点がメリットになります。また、金スポット、銀スポットなどの銘柄においては金利調整額が発生しなくなるため、短期的な値動き予測を行う際にもこの点はメリットとなり得ます。
CFDでデイトレードをするメリット
CFDでデイトレードを行うメリットは、大きく分けて3つあります。FXなどのデリバティブ商品にも共通するメリットではありますが、同じメリットを享受できるということは、CFDもFX同様にデイトレードに適しているということになります。次章で3つのメリットを解説します。
「買い」だけでなく「売り」から取引を始められる
現物取引は金融商品を買い、値上がりした時に売って利益を出すしかないですが、CFDは売ってから値下がりした時に買い戻して利益を出す手法も可能です。FXに慣れている方は、当たり前のようなことかもしれませんが、相場が下落している時も利益を得るチャンスがあるということは、取引を行う上では非常に有効です。また、短期で利益を狙うデイトレードにおいて、利益を得る機会が多いことはメリットと言えるでしょう。
幅広い時間帯で取引できる
国内株式は取引時間が9時~11時30分、12時30分~15時30分までに限られますが、CFDは取引時間の長い銘柄だとほぼFXのように24時間取引とまではいきませんが、長い時間帯で取引を行うことが可能です。銘柄ごとに時間帯は異なりますが、早朝や夜間でも取引できる銘柄もあり、好きなタイミングで取引が可能です。デイトレードをするにあたって、自分のライフスタイルにあった時間で取り組める点は、FXと同じメリットになります。
取引手数料の負担が少ない
CFDの取引手数料は、無料や安価なところが多く(GMOクリック証券ではCFDの取引手数料はかかりません)、デイトレードは1日に複数回取引し、手数料が高いと利益が目減りするため、手数料の安さは大切な要素になります。また、スプレッドコストとも呼ばれる買いと売りのスプレッド差ですが、こちらもGMOクリック証券の提供するCFDでは、低スプレッドを提供しているため、初心者から上級者まで納得のいく内容になっています。
CFDでデイトレードをするデメリット
CFDでのデイトレードでは、メリットだけでなくデメリットもあります。こちらもメリット同様に、FX取引のようなデリバティブ商品とほぼ同じデメリット内容になります。
スリッページ発生の可能性がある
1つめのデメリットとしては、スリッページがあるということです。FXやCFDの取引は価格の変動が早く、注文してから取引成立までのわずかな時間に価格のずれが発生することがあります。また、短期間に注文が集中した際もサーバーへの負荷から処理が遅れてスリッページが起きる場合があり、その場合にスリッページが発生します。
スリッページが発生すると、想定より価格が高くなったり、逆に低くなったりするため、スリッページの許容範囲を設定し、許容限度を超える時は取引成立しないようにできるため、この点を考慮することが肝要です。
レバレッジ取引で大きな損失の可能性がある
CFDをレバレッジ取引すると少ない資金でも大きな取引が可能ですが、リスクも大きくなる点には注意です。各商品のレバレッジは以下となります。
株価指数CFD | レバレッジ10倍 |
商品CFD | レバレッジ20倍 |
株式CFD | レバレッジ5倍 |
バラエティCFD | レバレッジ5倍 |
レバレッジ取引は、預けた保証金以上の取引ができますが、保証金以上の損失を出す可能性もあります。また、デイトレードはその日中に決済を行うため、1日で大きな損失を抱えてしまうリスクもあるため、リスク管理は非常に大切になります。
CFDでデイトレードをする時のポイント
これまで紹介してきたメリットやデメリットを踏まえて、CFDでデイトレードを行う際のポイントを大きく3つ紹介します。基本的なことではありますが、このポイントを押さえ、リスク管理をしつつレバレッジ取引で利益の最大化を狙いましょう。
デモトレードや少額の取引からはじめる
最初から大きな取引やレバレッジ取引はせず、デモや少額の取引からスタートしましょう。GMOクリック証券では、CFD取引でもデモ環境が整っているため、使用感などを確認することができます。デモ取引なら損失を出さずにシミュレーションできますし、少額からはじめることで損失が出た場合も少額で済みます。
ただし、ここで気を付けていただきたいのが、デモトレードや少額での取引だと、上述したように損失を出さない、損失がでても少額となるため、通常取引と比較すると、緊張感が変わります。デモ取引だと気軽に損切りができていたのが、本番取引だと損切りができなかったり、デモ取引だと利食いを伸ばせていたのが、本番取引だと早々に利食いを行ってしまうなどのケースは往々にしてあります。
デモ環境と本番環境では、使用感や採用されているレートはほぼ同じではありますが、本番環境だと考えてデモ取引を行うような形でデモ環境を活用してください。また、本番環境ではマイナスが出たり、保有ポジションが予測の逆に行ったりした場合、精神状況がデモ環境とは変わります。デモ環境では本番と同じ感覚で臨み、本番環境ではデモ取引での気軽さを取り入れられれば最高です。
国際情勢や経済の動きに関心を持つ
CFDでは指数や原油、穀物などさまざまな分野の商品を取引できますが、それぞれの価格は国際情勢や経済の動きの影響を受けます。どのような経済指標が重要であるのか、どのような報道があれば取引銘柄はどのように動くのかなど、事前に把握しておくことが大切です。戦争や紛争、テロ、景気動向、金融政策、天候、生産量の変化などを把握しておくとよいでしょう。他の金融商品でもそうですが、やはり投資には勉強が不可欠です。勉強しなくても利益を上げることができる方もいますが、勉強することでスタート地点では勉強しないよりも有利になることは間違いありません。日頃からニュースをチェックし、どの分野で値動きがあるかを見極めてチャンスを見つけましょう。
ツールやアプリが充実した証券会社で口座開設する
どのような取扱銘柄があるのか、スプレッドはどの程度なのかということも非常に重要ですが、取引のしやすさや分析ツールの充実度はデイトレードをはじめる時の大事なポイントです。取引ツールが使いづらいと、売買のタイミングを逃したり、スリッページで不利な取引をしてしまったりします。分析ツールがないと別途自分で必要なツールを探さなければならないので、しっかりと比較検討しましょう。
GMOクリック証券では、商品スペック以外にもツールやアプリが充実しています。まずはデモ環境で使いやすさを実感してください。
CFDでデイトレードするならGMOクリック証券を検討しよう
CFDはさまざまな銘柄を取引でき、デイトレードなら当日中に取引を完結させるため、寝ている間の価格変動を心配しなくて良い点がメリットであり、上昇相場だけでなく下降相場でもチャンスがあり、取引できる時間帯が多いのも魅力です。
ただし、デイトレードをするなら発注のタイミングが重要であり、売買したいタイミングで素早く発注できる証券会社を使いましょう。GMOクリック証券のCFDは取引手数料無料で、取扱銘柄が豊富。無料で使えるスマートフォンアプリ「GMOクリックCFD」、高機能チャート「プラチナチャート」、デスクトップアプリ「はっちゅう君CFD」を用意しております。CFDデイトレードをはじめるなら、GMOクリック証券での口座開設を検討しましょう。
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