CFDとETFの違いを徹底比較!それぞれに向いている投資家も解説

CFDお役立ちコラム

CFDとETFの違いを徹底比較!

近年、投資の世界で注目を集めるCFDとETF、どちらも魅力的な投資対象ですが、その仕組みや特徴は大きく異なります。自分に合った投資を見つけるためには、それぞれのメリット・デメリット、そしてリスクを正しく理解することが重要です。

本記事では、GMOクリック証券が提供するCFDを中心にETFとの違いについて、手数料や投資対象、リスクなどを分かりやすく解説していきます。さらに、CFD、ETFそれぞれどのような投資家に向いているのかについてもご紹介しますので、ぜひ投資の参考にしてみてください。

CFDとETFの特徴

CFDとETFの特徴

CFD(Contract for Difference)とは、証拠金を預け入れて投資を行う「差金決済取引」、およびこの取引方式を採用した投資商品のことを指します。CFDでは、国内外の株価指数、上場企業の個別株式、金・銀・原油などの商品(コモディティ)、主要国債券、ETFなど、幅広い投資対象の値動きに連動した銘柄が取引可能です。

CFD(Contract for Difference)とは差金決済取引のこと

CFDの特徴は、対象資産の実物を保有・受け渡しせず、売買損益のみの受け渡しで取引が完結することです。このような取引を差金決済取引といいます。これにより、少ない資金で大きな取引が可能となり、投資効率を高めることができます。ただし、レバレッジ取引によるリスクも高くなるため、十分な理解と注意が必要です。

ETF(Exchange Traded Fund)は、上場投資信託のこと

ETFには、日経平均やTOPIXなどの動きに連動する運用成果を目指して運用されるインデックス型と、連動対象指数を定めないアクティブ型があります。
ETFは株式と同様に取引所で売買され、一口あたりの価格で取引が行われます。また、分散投資によるリスク分散が可能で、低コストで株式市場の平均的なパフォーマンスを得られるのが特徴です。ETFは、長期的な資産形成を目的とした投資に適していると言えるでしょう。

CFDとETFの違い

CFDとETFの違い

CFDとETFの違いを、取引種類、取引時間、手数料、レバレッジ、ショートポジション、税金の6つの項目で比較します。

1.取引の種類

CFDは、店頭取引(OTC取引)と取引所取引の2つの形態があります。店頭取引は、証券会社や金融機関と直接取引を行う形式で、取引手数料が無料であったり、取扱銘柄が幅広いなど取引条件が比較的柔軟に設定されることが特徴です。一方、取引所取引は、取引所に上場されたCFD商品を取引する形式であり、日本では「くりっく株365」がこれに該当します。この形式では、取引業者が破綻した場合でも、資産が保護されるセーフティネットが整っています。

一方のETFは、証券取引所で株式と同様に売買されます。取引所で直接取引が行われるため、ETFはリアルタイムで価格が変動し、透明性が高いのが特徴です。投資家は、一般的な株式取引と同様に、指値注文や成行注文を用いて、希望する価格で売買を行うことができます。また、ETFは現物取引が主体ですが、信用取引を活用することも可能で、これにより多様な投資戦略を組むことができます。

2.取引できる時間

CFD取引は、原則として24時間取引が可能です。これは、CFDが世界中の市場を対象としているためです。ただし、取引対象となる原資産や証券会社によって、取引時間が異なる場合があります。例えば、日本の株価指数CFDは、日本の株式市場の取引時間、外国株CFDは、その国の株式市場の取引時間に合わせて取引が行われます。
一方、ETFの取引時間は、それが上場している取引所の営業時間内に限定されます。日本の場合、東京証券取引所の取引時間である平日の9時から15時30分までが基本的な取引時間となります。ただし、前場引け後の昼休み(11時30分から12時30分)は取引が中断されます。また、取引所の休業日(土日祝日や年末年始)は取引ができません。

3.手数料

CFDとETFでは、手数料の種類や金額が異なります。
GMOクリック証券のCFDでは、取引手数料がかかりません。ただし、CFDには以下のような費用やコストが発生する場合があります。

・スプレッド: 売値と買値の差額のことで、証券会社の収益源となります。
・価格調整額: CFDの参照原資産である先物の限月を乗り換えることによって、CFDの建玉に発生する評価損益を調整するためのものです。実質的な負担は発生しません。
・権利調整額: CFDの参照原資産の株式等において、配当金・分配金の支払いやコーポレートアクションが行われた際に調整される金額です。売りポジションを保有している場合には支払いが発生する可能性があります。
・金利調整額: CFDのポジションを翌日まで持ち越した場合に発生します。証券会社や取引商品、買いポジションか売りポジションかにより支払いが発生する可能性があります。

これらの費用やコストは、証券会社や取引商品によって異なるため、事前に詳細を確認しておくことが重要です。

一方、ETFの手数料は、売買手数料と運用管理費用(信託報酬)がかかります。
売買手数料は、ETFを売買する際に証券会社に支払う手数料です。手数料の金額は、証券会社によって異なります。オンライン証券の場合、1取引あたり数百円程度の手数料が一般的です。
運用管理費用(信託報酬)は、ETFを運用する際にかかる費用で、ETFの純資産総額に対する一定の割合で計算されます。信託報酬は、ETFの投資成果から差し引かれるため、投資家の収益に影響します。信託報酬の割合は、ETFによって異なりますが、年率0.1%〜0.5%程度が一般的です。

4.レバレッジ

CFDは商品によってレバレッジの倍率が異なり、商品CFDでは最大20倍、株価指数CFDでは10倍、外国株CFDでは5倍とされています。レバレッジを上手に活用することで、効率的な資金運用が期待できます。
一方、ETFは基本的にレバレッジは利用できません。しかし、レバレッジ型ETFという選択肢もあり、こちらを活用すれば、よりダイナミックな資金運用が可能になります。ただし、いずれの場合も、追証のリスクには十分注意する必要があります。

5.ショートポジション

ショートポジションとは、投資家がまだ保有していない資産を借りて売却し、その後価格が下がったタイミングで買い戻して利益を得る取引手法です。CFDはショートポジションを取ることが可能ですが、ETFは原則不可です。ただし、信用取引やインバース型商品(基準となる指数が下落すると値上がりする投資商品)でショートから入ることは可能です。

6.税金

CFDの売買益は、雑所得として処理され、申告分離課税として他の所得とは別で税額計算をして確定申告・納税する必要があります。一方、ETFの売買益(譲渡益)は譲渡所得として申告分離課税、分配金は配当所得として総合課税または申告分離課税となります。

CFDとETFに向いている投資家の特徴

CFDとETFに向いている投資家の特徴

ここまで比較してきたCFDとETFの違いをもとに、それぞれに向いている投資家の特徴を解説します。以下を参考に、ご自身の投資スタイルや目的に合わせて、CFDとETFのどちらを選択するか検討してみてください。

CFDに向いている投資家

・レバレッジを活用し、効率的に利益を狙いたい方
・取引コストを抑えたい方(取引手数料がかからない)
・ショートポジションの活用や24時間取引をしたい方  
・頻繁に売買を行い、タイミングを逃さずにトレードしたい方

CFDはレバレッジがかけられ、少ない資金で大きなポジションを取ることができます。また、手数料がかからないことから、頻繁な売買でもコストを抑えられます。さらに、時間を選ばず売買ができる24時間取引が可能です。こうしたCFDの特徴を最大限に活かし、機動的かつ効率的な売買を行いたい方に向いているでしょう。
ただし、レバレッジの高い取引はリスクも高まるため、CFDの特徴を十分に理解し、適切なリスク管理の下で取り組む必要があります。特に初心者の方は、損失が証拠金額を上回る可能性があるため、高レバレッジの利用は控える方が安心です。

ETFに向いている投資家 

・レバレッジをかける必要がない方
・株式投資と同じようにリアルタイムの売買を行いたい方
・長期の資産形成を目的とした投資を考えている方 

少数ですがレバレッジ型ETFと呼ばれる銘柄はあるものの、大多数のETFは現物取引ではレバレッジがかけられないため、慎重な資金運用を行いたい方に適しています。株式と同様の取引が可能なため、株式投資に馴染みのある投資家には分かりやすい商品と言えます。
また、インデックスに連動するETFであれば、手堅く市場平均程度のリターンを狙える側面があります。長期の資産形成を企図している方に向いているでしょう。一方で、日中のみの取引となるため、平日に働かれている方は取引時間の確保が難しい面もあります。

GMOクリック証券でCFDやETFにチャレンジしよう

GMOクリック証券でCFDやETFにチャレンジしよう

CFDとETFは、それぞれ大きく特徴が異なる金融商品です。投資目的や自分に合ったスタイルを考慮し、最適な選択をすることが重要です。

GMOクリック証券では、株式、FX、CFDなど幅広い金融商品を取り扱っており、投資家のニーズに合わせた選択が可能です。また、充実した相場分析ツールやスムーズな取引が行えるアプリなども用意されているため、自分に合った環境で効率的にトレードできます。投資を始めてみたいけれど、いきなり資金を投じるのは不安という方には、無料でデモ取引を体験できるサービスもあります。まずは、デモ取引でCFDとETFの違いを実感してみるのも一つの方法です。GMOクリック証券は、投資のスタートアップをサポートする充実した環境が整っています。少額からでも始められるので、この機会にCFDやETFへの理解を深め、自分に合った投資を見つけてみてはいかがでしょうか。

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